お手持ちのジュエリーをよく見てみると、刻印が入っていることがありますよね。
では、この刻印の意味ってご存じですか?
ジュエリーに刻印が入っているのは知っているけれど、その意味までは知らないという方が大半でしょう。
そこで今回は、ジュエリーに入っている刻印の意味についてご紹介します。
この記事を読んで、お手持ちのジュエリーをもっとよく知りましょう!
それではご覧ください!
目次
1.刻印とは
刻印とは、貴金属に刻まれている文字や記号のことをいいます。
刻印の種類には様々なものがあり、金属の含有率や種類、ブランド名などの情報を示しています。
お手持ちのジュエリーの素材が分からない時などは、刻印を見ることで確認することが出来ます。
刻印は非常に小さく刻まれている場合が多いため、ルーペなどを使って見ることをおすすめします。
ルーペがない場合は、スマートフォンのカメラでズームして刻印を見てみましょう。
2.刻印を入れる方法
では、刻印はどのようにして刻まれているのでしょうか。
ここでは代表的な刻印方法を3つご紹介します。
一言で「刻印」と言っても、刻印方法によって様々な特徴があります。
2-1.手彫り
機械などを使わず、職人の手によって刻印を打っていく方法を「手彫り」と言います。
「手打ち」とも呼ばれ、古くから親しまれてきた刻印方法です。
刻印する文字や模様が描かれたタガネと呼ばれる道具を金槌などで叩いて刻印を打っていきます。
文字の間隔やバランスなど、美しい刻印をうつためには技術・経験が求められます。
2-2.刻印機
刻印を入れるための専用の機械です。
版をジュエリーに打ち付けて刻印を入れます。
深く彫りが入るため、摩耗に強く消えにくい刻印を入れることが出来ます。
2-3.レーザー刻印
ジュエリーにレーザーを照射して刻印を入れる方法です。
コンピューターで圧力などを調整するため、精密な刻印が可能です。
高速で刻印を入れることが出来る、デコボコした面にもきれいに刻印を入れることが出来る、硬い素材にも刻印することが出来るなど、多くの強みがあります。
1mm以下の小さな文字を打つことも可能で、視認性の高い刻印を打つことが出来ます。
3.刻印の場所と文字数
様々な方法で入れられた刻印、ジュエリーのどこに刻まれているかご存じですか?
実は、刻印が入っている場所はジュエリーの種類によって異なるのです。
また、刻印の文字数もジュエリーの種類によって差があります。
ここではジュエリーの種類ごとに、刻印が入っている位置と刻印可能な文字数を解説します。
ぜひお手持ちのジュエリーをお手元に準備して頂き、確認しながら読み進めてみて下さいね。
①指輪
指輪の内側に刻印されていることが多いです。
特別な意味を持つジュエリーとして贈られることも多いため、記念日やメッセージを刻印することもあります。
刻印を入れるための余白が多いシンプルなデザインであれば、15~20文字程度の文字を刻むことが出来ます。
余白が少ないデザインの場合は、3~5文字程度になります。
②ネックレス
ネックレス装着時、首の後ろ側にくるプレートというパーツに刻印されている場合が多いです。
ネックレスごとにプレートのサイズに大きな差は出ないため、ネックレスのデザインに関わらず刻印できるのは3~5文字程度になります。
この文字数の制限により、プレートに刻印されるのはブランド名や金属の種類などの短い文字列の場合が多いです。
③ピアス/イヤリング
ピアスの場合は、ピアス本体と留め具であるキャッチが一体化していないため、両方に刻印が施されています。
ピアス本体の刻印は、デザイン部分の裏側に刻印されていることが多いです。
イヤリングの場合も同様に、デザイン部分の裏側に刻印されいることが多いです。
クリップタイプのイヤリングの場合にはクリップの内側、ネジタイプのイヤリングの場合にはネジに刻印されていることもあります。
フープ状のデザインのピアスやイヤリングは、フープの側面に刻印がされていることもあります。
④ブレスレット
チェーンのブレスレットなど、留め具が付いているブレスレットは環状の金具の受け手になるプレートというパーツに刻印されています。
バングルなどのように留め具が無いブレスレットの場合は、ブレスレットの内側や側面に刻印されていることが多いです。
⑤ブローチ
ブローチは、身につけた時に体と接する面に刻印が入っていることが多いです。
デザインによって刻印を打つことが出来る部分も様々であるため、他のジュエリーのように刻印の位置があまり定まっていません。
そのため、他のジュエリーよりも刻印をよく探す必要があります。
4.刻印の種類と意味
刻印は、そのジュエリーに関する様々な情報を提示してくれます。
ここでは、代表的な刻印の種類とその意味を解説していきます。
これを読めば、お手持ちのジュエリーについてもっと詳しく知ることが出来ちゃいます!
4-1.金属の種類・含有率を示す刻印
刻印の種類、1つ目は「金属の種類と含有率」です。
そのジュエリーがどのような素材でできているのかを示しています。
また、その金属の含有率も同時に示しています。
ここでは、ジュエリーに使用されることの多い3種類の金属について、どのような刻印が入っているのかご紹介します。
【金】
まずは、金でできたジュエリーの刻印からです。
金製品の金の含有率を示す際には、24を100%として考える24分率、もしくは1000を100%として考える千分率が用いられます。
例えば、金の含有率が100%の場合は以下の2つように示されます。
・K24 / 1000
「K24」は24分率、「1000」は千分率を使って、金100%ということを示しています。
そのジュエリーの金の含有率が100%の場合、この2つのどちらかが刻印されています。
しかし、金は柔らかく加工に向かないため、金以外の金属(銅、銀、パラジウムなど)を混ぜて加工できる硬さに調整されています。
つまり、金の含有率が100%よりも下がることがあるということです。
そのため、それに伴って刻印される数字が変化することがあります。
例えば、金が75%含まれている場合は18金と呼ばれ、K18(24分率)や750(千分率)という刻印が入ります。
【銀】
次は銀でできたジュエリーの刻印です。
銀の含有率を示す際には、1000を100%とする千分率が使われます。
銀製のジュエリーの刻印は、いくつか種類があります。
・SV999 / SILVER999 / 999
上記はどれもその金属に銀が99.9%含まれている(=純銀)であるということを意味します。
しかし、銀も金と同様に柔らかくそのまま加工できないため、銀以外の金属を混ぜて加工できる硬さに調整されることがあります。
例えば、銀を95%含む場合は、SV950や950という刻印が入ります。
・SILVER / SV
そのジュエリーがシルバー製であることを示しています。
銀の含有率ははっきりと示されていませんが、大体92.5~95%程度といっていいでしょう。
・STERLING SILVER /SS
この刻印は、「スターリングシルバー」と読みます。
「STERLING」には、「本物」や「信頼できる」という意味があります。
数字で銀の含有率は記されていませんが、シルバーが92.5%含まれているということを示す刻印です。
【プラチナ】
ここでは、プラチナでできたジュエリーの刻印について見てみましょう。
プラチナの含有率を示す際にも、銀と同じように1000を100%とする千分率が使われます。
・Pt1000
プラチナの含有率が100%の場合は、Pt1000と示され、Ptの後の数字でプラチナの含有率を示しています。
しかし、金や銀と同様にプラチナは柔らかく加工に向かないため、他の金属を混ぜて加工できる硬さに調整されています。
例えば、プラチナの含有率が90%であればPt900、80%であればPt800となります。
・Pm900
「Pm」は、1960年代頃まで「Pt」の代わりにプラチナ製ジュエリーに使われていた刻印です。
古いプラチナの刻印と考えて良いでしょう。
Pmが用いられた刻印は、プラチナの含有率がPmの後ろの数字と同等かそれよりも少し低いことが多いです。
4-2.メッキの種類を示す刻印
次に「メッキの種類」を示す刻印についてです。
そのジュエリーがどのような金属でできているかではなく、ジュエリーの表面にどのようなメッキ加工がされているかを示しています。
金属の種類と間違いやすいため、注意しましょう。
【金メッキ】
・GP / GF
GP=Gold Plated、GF=Gold Filledという意味で、どちらも金メッキが施されているということを示しています。
通常、「K18GP」などのように記されます。
GPやGFの他にも、GR(Gold Rolled)、GS(Gold Shelled)などのように表記されることもあります。
【銀メッキ】
・SP / SILVER G
SP=Silver Plated、SILVER G=SILVER GILTという意味で、どちらも銀メッキが施されているということを示しています。
SPやSILVER Gの他に、SILVER F(SILVER FILLED)などのように表記されることもあります。
【プラチナメッキ】
・PTP / PTF
PTP=Platinum Plated、PTF=Platinum Filledという意味で、どちらもプラチナメッキが施されているということを示しています。
プラチナメッキは非常に珍しく、この刻印を見る機会はなかなかないかもしれません。
4-3.ブランド名を示す刻印
金属の種類や加工の情報の他にも、ブランド名が刻印されていることがあります。
同じブランドの製品であっても、そのジュエリーが製造された年代によって刻印の書体や彫り方に変化がみられることもあります。
代表的なジュエリーブランドの刻印は、以下のサイトで探してみて下さいね。
5.要注意な刻印4選
ここまでお読みいただいて、代表的な刻印の種類と意味はおわかりいただけましたね。
早速お手持ちのジュエリーの刻印を確認していただきたいのですが、注意点があります。
刻印の中には、記されている情報が正しくない場合があるのです。
ここではそのような要注意の刻印をご紹介します。
お手持ちのジュエリーにこれらの刻印が入っている場合には、一度しっかりと調べてみるのがいいかもしれません。
5-1.あとK

金製品の刻印は通常「K18」のように数字の前にKが付きますが、中には「18K」のような刻印がされている場合があります。
このように、Kが数字の後ろにきているものは「あとK」と呼ばれます。
東南アジア製のジュエリーや非常に古い国内製のジュエリーに見られる刻印です。
この刻印があるジュエリーは、金の含有率が表示に満たない場合があります。
※「18K Italy」のように、あとKでも後ろに国名が付いている場合は問題ありません(イタリア製の18金の商品という意味です)
※「18KT」=18カラットという意味で、海外での正式な品質保証の刻印です
「○○KT」の場合はあとKには含まれませんのでご安心ください
5-2.「純金」のみ

少し読みづらいですが、この刻印は「純金」と読みます。
数字などの刻印はなく「純金」とだけ刻印が入っている金製品がまれにあります。
この刻印が入っているジュエリーは純金(金の含有率が100%)ではなく、金の含有率が90%前後であることが多いです。
5-3.「PM」「Pm」のみ
PMやPmは、1960年代頃までPtの代わりにプラチナ製ジュエリーに使われていた刻印です。
しかし、通常は「PM900」のように後ろに数字がきます。
「PM」、「Pm」だけで数字が含まれていない刻印の場合はプラチナの含有率が50~80%前後の場合が多いです。
中にはプラチナがほとんど含まれていないなんていうこともあります。
5-4.洋銀

銀の種類の一つかと思ってしまいそうな「洋銀」という刻印。
銀という文字が含まれますが、「洋銀」の刻印があるものは銀製ではありません。
亜鉛やニッケルなどの合金でできています。
おわりに
いかがだったでしょうか。
ジュエリーショップに立ち寄った時には、ぜひ今回の記事を思い出して刻印を確認してみて下さい。
今までよりも、もっとジュエリーを理解して楽しめるようになっていますよ!
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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。