恋人や友達、大切な人に指輪を贈る時、目に見える形で思いを込められる刻印。
刻印を入れた指輪をプレゼントしてみたいけれど、分からないことが多すぎて困っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために今回は、指輪の刻印についてご紹介していきます。
刻印についての基本知識から、よくある疑問までご紹介します。
指輪に刻印を入れてみたいとお思いの方はぜひ参考にしてみて下さい。
それではご覧ください!
目次
1.刻印を入れる方法
刻印はどのようにして刻まれているのでしょうか。
まず初めに、刻印の方法について知りましょう。
ここでは代表的な刻印方法を3つご紹介します。
一言で「刻印」と言っても、刻印方法によって様々な特徴があります。
1-1.手彫り
機械などを使わず、職人の手によって刻印を打っていく方法を「手彫り」と言います。
「手打ち」とも呼ばれ、古くから親しまれてきた刻印方法です。
刻印する文字や模様が描かれたタガネと呼ばれる道具を金槌などで叩いて刻印を打っていきます。
文字の間隔やバランスなど、美しい刻印をうつためには技術・経験が求められます。
1-2.刻印機
刻印を入れるための専用の機械です。
版をジュエリーに打ち付けて刻印を入れます。
深く彫りが入るため、摩耗に強く消えにくい刻印を入れることが出来ます。
1-3.レーザー刻印
ジュエリーにレーザーを照射して刻印を入れる方法です。
コンピューターで圧力などを調整するため、精密な刻印が可能です。
高速で刻印を入れることが出来る、デコボコした面にもきれいに刻印を入れることが出来る、硬い素材にも刻印することが出来るなど、多くの強みがあります。
1mm以下の小さな文字を打つことも可能で、視認性の高い刻印を打つことが出来ます。
2.指輪の刻印の種類
刻印の方法についてはお分かりいただけましたね。
次に、指輪の刻印にはどのような種類があるのか見ていきましょう。
刻印は様々な情報を示すことができます。
思ったよりも幅広い内容を刻印することが出来て、驚くかもしれません!
2-1.名前、日付の刻印
特に結婚指輪や婚約指輪に入れられることが多い刻印です。
名前やイニシャル、記念日などの日付を刻みます。
日付の刻印は、「2021.01.03」、「03 January 2021」、「January 3rd ,2021」など、様々な表記があります。
2-2.メッセージ
刻印で指輪にメッセージを入れることもできます。
メッセージは英語に限らず、フランス語やイタリア語など様々な言語で刻まれることがあります。
中には日本語で四字熟語などを刻む場合もあります。
既存の刻印から選ぶだけでなく、自筆のメッセージを刻印してもらえるサービスもあります。
2-3.マーク
文字以外に、マークの刻印もあります。
ポジティブなイメージのある四つ葉のクローバー、スマイルマークなどが人気です。
結婚指輪や婚約指輪の場合は、∞(インフィニティマーク)を刻むカップルも多いです。
また、二つの指輪を重ねると一つのマークが完成するように刻印を刻む「合わせ刻印」も人気です。
ポップで可愛らしいマークだけでなく、日本らしく家紋を刻む例もあります。
2-4.指紋の刻印
少しびっくりですが、指紋を刻印することもできます。
指輪に指紋を刻印すると波紋のデザインのように見えておしゃれです。
結婚指輪にお互いの指紋を刻んだ指輪を作ることもできるのです。
3.刻印のよくある5つの疑問
ここまで指輪の刻印について基本的な知識をご紹介してきました。
しかし、まだまだ分からないこともたくさんありますよね。
ここでは、指輪の刻印に関するよくある5つの疑問をご紹介していきます。
疑問を解消して、指輪の刻印に関するモヤモヤを無くしましょう!
①文字数制限はあるのか
刻印できる文字数は、刻印を打つためのスペースの広さによって上限が決定します。
このスペースの広さは、指輪のデザインによって変わります。
指輪に刻印できる文字数は、最大20文字程度とされています。
広い範囲にデザインが施されている場合には、3~5文字程度になることもあります。
刻印可能な文字数を確認してから、刻印の内容を考えるのがよいでしょう。
以下の記事では他のジュエリーの刻印可能な文字数もご紹介しています。
【上級者さんも必見】ジュエリーの刻印の意味と種類|ジュエリーをもっと楽しむために
②刻印を後から消せるのか
刻印を消すことは可能です。
ただし刻印を消す時には、刻印が施されている部分の金属を削ることで刻印を消すという方法が多く用いられます。
そのため、指輪のサイズ感が少し変わったように感じることもあります。
③刻印を追加できるのか
指輪に刻印を打てるだけのスペースが残って入れば、刻印を追加することは可能です。
結婚指輪に生まれた子供の名前の刻印を足すというような事例はよくあります。
ただし、別途で料金がかかる場合も多いため、指輪の購入店舗などに問い合わせてみましょう。
④完成までどのくらいの時間がかかるのか
依頼先や刻印の内容によって前後しますが、1~2週間前後で完成する場合が多いです。
工房が併設されているお店などでは、即日対応可能の場合もあるようです。
指輪の作成も一緒に依頼した場合には、1~2ヶ月程度の時間がかかるのが一般的です。
⑤刻印に使えるフォントは選べるのか
刻印に使われるフォントは、ブロック体と筆記体の大きく二つに分けられます。
それぞれ、以下のようなフォントが多く使われます。
ブロック体:ゴシック、丸ゴシック、明朝体、ローマン、アバンギャルド
筆記体:スクリプト体、花文字
読みやすさ重視の場合はブロック体、見た目の美しさ重視の場合は筆記体がおすすめです。
4.刻印できない指輪
ここまで指輪の刻印についてご紹介してきましたが、実はすべての指輪に刻印が打てるわけではないのです。
最後に、刻印を打つことが出来ない指輪についてご紹介します。
以下のような指輪に刻印を打とうと考えている方は、他の指輪を検討してみましょう。
4-1.幅の狭い細い指輪
指輪の幅は2~4mmが一般的です。
しかし、これよりも幅の狭い細い指輪になると、刻印を打つためのスペースがなくなってしまいます。
刻印を打とうと考えている場合は、ある程度の太さがある指輪を選ぶようにしましょう。
4-2.光穴がある指輪
ダイヤモンドが留められた指輪には、光穴と呼ばれる穴があけられていることがあります。
この穴から取り入れられた光によって、ダイヤモンドが輝いて見えています。
この光穴は指輪のアーム(輪の部分)に開けられますが、この光穴が開いている部分には刻印を打つことが出来ません。
エタニティリングなど、ダイヤモンドが並んだ指輪は要注意です。
4-3.サイズが小さい指輪
サイズ(号数)が小さい指輪も要注意です。
サイズが小さくなると指輪の内周も小さくなります。
そのため、サイズが小さくなるにしたがって刻印を打つためのスペースも少なくなってしまうのです。
サイズの小さい指輪に刻印する際は、少ない文字数で刻印内容を考えるようにしましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
これから指輪に刻印を入れようと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
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