指輪を購入する時、どんな素材でできたものを選べばいいか悩んだことはありませんか?
素材の違いによってどんなところが変わるのか、よくわからないという方も多いですよね。
そこで今回は、指輪に使われる代表的な素材とその特徴をご紹介します。
重視したいポイントに合わせておすすめの素材もご紹介します。
ぜひ指輪選びの参考にしてみてくださいね!
それではご覧ください!
目次
1.素材の種類と特徴
まず初めに、指輪に使われる素材にはどんなものがあるのか、その素材はどんな特徴を持っているのかについて見ていきましょう。
ここでは代表的な指輪の素材を7つご紹介します。
それぞれ見た目や性質に大きな違いがあります。
ご自身の理想の指輪にはどの素材がぴったりか、思い浮かべながらご覧ください。
指輪の素材に限らず、ジュエリーの素材についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
1-1.真鍮
銅と亜鉛の合金で、黄銅(おうどう)とも言われます。
金属の配合や加熱の具合によって色を変化させることが可能で、ファッションジュエリーに多く用いられる素材です。
真鍮ははじめは金色ですが、使っている内に黒っぽく変色していきます。
アンティーク風のデザインや色味がお好みの方におすすめの素材です。
1-2.ゴールド
ゴールドは圧力がかかると平面に広く伸びていく展延性(てんえんせい)に富んだ素材です。
そのため、繊細なデザインも美しく形づくることが出来ます。
純金のままでは指輪にするのに柔らかすぎるため、強度を高めるために他の金属を混ぜて金の含有量を75%にしたK18が多くみられます。
また、金に混ぜる他の金属の割合によってホワイトゴールドやピンクゴールドなどのように、様々な色味に変化させることも大きな魅力の一つです。
1-3.シルバー
他の素材に比べてリーズナブルな素材であるシルバー。
女性向けの指輪はもちろん、男性向けのボリューム感のある指輪も素敵に仕上がります。
しかし、シルバーは使っている内に黒ずみなどの変色が起こりやすい素材です。
そのため、専用のクロスで拭くなどの定期的なお手入れが必要です。
1-4.プラチナ
結婚指輪の素材として王道の素材であるプラチナ。
銀白色とも呼ばれる明るい白さが特徴で、稀少価値が高いため値段が張ることが多いです。
非常に柔らかく、繊細なデザインを表現するのに向いています。
しかしその反面、純度が高いと硬度が低すぎて変形したりキズがついたりしやすいという特徴もあります。
強度を高めるために、パラジウムなどの他の金属を混ぜてプラチナの含有量を95%や90%にしたPt950やPt900が主流です。
1-5.チタン
スポーツ用品やメガネのフレームなど、身近な道具などに多く使用されているチタン。
タフな素材で、普段使いにもってこいの素材です。
加工の仕方によって、艶消しにしたり鏡面仕上げにしたりと見た目に変化を付けることができます。
また、熱加工によって様々な色に発色させることもできます。
ただし、硬度が高いためサイズ直しは困難な場合があります。
1-6.ステンレス
台所用品などでよく聞くステンレスは、何と言っても耐久性に優れています。
使っていても錆びにくく、お手入れも簡単に済ませることが出来ます。
また、医療現場でも使われることもあるように、金属アレルギーの心配がほぼありません。
加えて値段もリーズナブルで、魅力が沢山ある素材です。
ただし、サイズ直しが難しく、お店によっては断られてしまうこともあるため要注意です。
2.観点別おすすめ素材
指輪の素材にはどんなものがあるのかお分かりいただけましたね。
次に、指輪選びの際に重視したいポイントごとにおすすめの素材をご紹介します。
出来るだけ長くその指輪を使い続けられるように、自分に合った素材を選んでみましょう。
2-1.変形しにくい・強度
【チタン】
近年、結婚指輪の素材としても注目されているチタン。
その強度は、航空機の部品などにも使われるほどで、毎日指輪を身に着けていたいという方におすすめです。
【ステンレス】
硬度が高く傷が付きにくいという特徴を持つステンレス。
熱による変形も起こりにくい丈夫な素材です。
使い始めてから時間が経っても、ほぼ買った時の状態のまま使い続けられるというほどの強度を誇ります。
2-2.金属アレルギーが起こりにくい
※個人差があるため自己責任でお試しください
【チタン】
金属アレルギーが起こりにくい素材の代表格です。
ピアスのポスト(針)にもよく使われている素材です。
医療器具にも使用される素材であるため、安心感は抜群です。
【ステンレス】
ステンレスの中でも特に金属アレルギーの方におすすめなのがサージカルステンレス。
サージカルステンレスは、表面に不導体皮膜という層が生成されています。
この層によって、金属アレルギーの原因となる金属イオンが発生しにくくなっています。
【プラチナ】
プラチナも金属アレルギーが起こりにくい素材とされています。
しかし、硬度を上げるために混ぜられている他の金属の種類によってはアレルギー反応が出てしまう可能性もあります。
プラチナに混ぜられることの多いパラジウムなどは、アレルギー反応が出やすい素材であるため、購入時に確認してみるようにしましょう。
【ゴールド】
他の金属が混ぜられていない純金は、金属アレルギーが起こりにくい素材です。
ですが、ゴールドもプラチナと同様に硬度を上げるために混ぜられている他の金属によってアレルギー反応が出てしまうことがあります。
ゴールド製の指輪を購入する際にも、配合素材を確認するようにしましょう。
2-3.重さ
【チタン】
先にもご紹介したように、非常に軽い素材であるチタン。
「着けている感」を軽減することが出来ます。
重みのある指輪は違和感を感じて苦手という方は、チタン製の指輪がおすすめです。
2-4.変色・経年劣化
【チタン】
チタンは変色などが起こりにくいという特徴があります。
汗や化粧品、洗剤などが付着してしまっても変化が起きにくいため、日常生活の中で過剰に気を遣う必要が無く使いやすい素材です。
【ステンレス】
丈夫で錆びにくいという特徴を持つステンレス。
チタンと同様に、簡単なお手入れをしているだけで長く綺麗な状態を保つことが出来ます。
【プラチナ】
酸やアルカリに強く、さびなども出にくいという特徴を持つプラチナ。
購入してから年月が経っても、美しい輝きが保たれやすい素材です。
結婚指輪などに多く使用されているのは、このような性質によって長く使い続けられるからでしょう。
【ゴールド】
大昔から装身具などに多く用いられてきたゴールドは、腐食などに強いという性質を持っています。
そのため、普段使いの指輪にはもちろんですが、長く持ち続ける特別な指輪の素材としても最適です。
ただし、純金に銅を混ぜて生成されるピンクゴールドは変色することがあるため注意しましょう。
2-5.サイズ直しの可否
※指輪のデザインによってはサイズ直しが出来ない場合もあります
【プラチナ】
プラチナは柔らかくしなやかで加工がしやすい素材です。
そのため、サイズ直しをしてもらえる場合が多いです。
【シルバー】
シルバー製の指輪もほとんどの場合サイズ直しをしてもらうことが出来ます。
【ゴールド】
ゴールドの製の指輪も基本的にはサイズ直しが可能です。
ただし、銅を多く含むピンクゴールドは硬度が高くなるため、圧力がかかりすぎると折れてしまうリスクがあることからサイズ直しが難しい場合があります。
また、サイズを大きくする場合、金属を継ぎ足す際に同じ色味を再現することが難しいこともピンクゴールドのサイズ直しが難しい理由の一つです。
3.素材選びに困ったら
観点別のおすすめ素材はお分かりいただけましたね。
ここまで読み進めてきたけれど、どの素材にするかなかなか決められないというあなたへ!
素材選びで迷った時に参考して頂きたい4つの基準をご紹介します。
3-1.石を基準に選ぶ
宝石が留められる指輪の場合、その宝石に合わせて素材を選ぶのも一つの方法です。
同じ宝石が留められていても、指輪の素材の色によって雰囲気は大きく変化します。
着用した時の雰囲気などを想像しながら素材を選ぶのも良いでしょう。
3-2.似合う色で選ぶ
指輪の素材の色は大きくゴールドカラー、シルバーカラー、ピンクカラーに分けられます。
中でも日本人の肌になじみやすいのはピンクカラーとされています。
しかし、一人ひとりの肌の色やファッションの雰囲気などによっても似合う素材の色は違いますよね。
自分に合った指輪を探すためにも、店頭などで実物を見ながら選ぶのがおすすめです。
3-3.身に着ける場面に合わせて選ぶ
指輪の使用頻度によっても、最適な素材は変わります。
普段使いするための指輪ならば耐久性のある素材、記念として大切にする指輪なら細かい装飾を施せる素材など、素材選びの基準が変わるのです。
ぜひ、指輪を使っているところを思い浮かべて素材選んでみましょう。
3-4.価格を基準に選ぶ
指輪を購入する時に気になるのがその価格ではないでしょうか。
例えば似た色味のシルバーとプラチナですが、同じ仕様の指輪を作ったとしてもその価格には大きな差が出ます。
素材が決められない時には、お財布と相談して選択肢を絞っていくのも良いでしょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
この記事を参考に、デザインだけでなく素材にもこだわった指輪を選んでみてはいかがでしょうか。
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